2024.01.02 ベッド
羽毛布団にはダウン〇〇%、フェザー〇〇%とういう表示があると思います。
今回は耳にすることもあるダウンやフェザーとはどのようなものか見ていきたいと思います!
「羽毛(うもう)」のことで水鳥の胸毛の部分にわずかに生えている、ふわふわとした芯の無いものです。
タンポポの綿毛のようなものに似た感じです。
大変貴重なものでダウンは吸湿発散性に大変優れていて軽くてたっぷりの空気を含んでいます。
ダウン(羽毛)が50%以上入っている物を「羽毛ふとん」と呼ぶことができますが、本当のダウンの良さを実感できるのはダウンが90%以上入っているものがよいと言われています。
ただ、ダウン比率が高いほど暖かく良いということだけではないのが羽毛布団の奥の深いところです。
【ダックとグース】
ダウンの量だけでなく羽毛布団に使われる鳥の種類となる「ダック」と「グース」の違いもあるのです。
一般的にダックよりもグースの方が体が大きく、ダウンボールも大きくなり、より丈夫で暖かくできるということです。親鳥まで飼育されたグースは「マザーグース」と呼ばれ、もともと大きなグースが成長しダウンボールも大きくなるため、高級品となります。
「ダック」は体も小さくダウンボールも小さく密度に乏しいため、一般的には「グース」より安価です。
良質なダウンをたっぷり使った羽毛布団が品質が良く暖かいということですね。
「羽根(はね)」のことです。一般的な羽根部分を想像していただくと分かりやすいのですが、硬い芯となる羽軸があり、弾力性はあるのですがダウンよりも硬く、保温性もダウンには勝てません。
水鳥の腹部に生えている小さな「スモールフェザー」という部分もありますが、「フェザー」よりもカサカサ感は減りますが、軽さと暖かさはダウンには及びません。
フェザーが50%以上(ダウンが50%以下)のものを「羽根(はね)ふとん」と呼びますが、ふんわり感は少なくガザガザ音がする場合があります。
(JIS規格では、ダウンがどのくらい入っているかによって、「羽毛(うもう)布団」と呼ぶか「羽根(はね)布団」と呼ぶかを明確に区別しています。)
ダウン率には50%、80%、90%、93%という4つの基準となる数字があります。
ダウン率が50%以上を「ニューゴールドラベル」のランクとなります。50%以下だと「羽毛布団」とは呼べなくなりますので50%は最低基準となります。
ダウン率80%以上は日本羽毛製品協同組合が発行する4つのゴールドラベルのうち、下から2つめの「エクセルゴールドラベル」のランクに当たります。
羽毛布団の良さを感じられる最低ラインということで価格はお手頃のものが多く、量販店では一番多く販売されている商品となります。
ダウン率90%以上は上から2番目の「ロイヤルゴールドラベル」の基準です。業界基準としても、ここが一つの品質の分かれ目になっています。
90%以上あると羽毛布団の良さを実感できる軽さと暖かさ、柔らかさやフカフカ感があり気持ちの良いものとなります。
ダウン率93%以上は最も品質が高いと認められた羽毛布団に発行される「プレミアムゴールドラベル」です。このクラスからは高級羽毛布団と呼ばれます。
羽毛の精製技術が進んだ現在もダウンだけを100%選別することはできないようで、数%程度のフェザーや細いダウンが混ざっているためダウン100%という商品は存在しません。
その為、価格ではなく睡眠の質にこだわるときはダウン率93%以上を選ぶと間違いないでしょう。
ダウン率の比率が分かるゴールドラベルを確認することで品質の基準が分かりますので一つの判断材料となるので是非見てみましょう。
(細かくは同じランクのラベルでもダウン率は商品で異なります)
詳しくは日本羽毛製品協同組合のHPをご覧ください。
日本羽毛製品協同組合 (nichiukyo.org)
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