2023.07.29 ソファ リビング
お気に入りのソファを購入すると、自分の定位置として、いつも座っちゃいますよね。
しかも、その座る場所も、お気に入りの位置があって、つい いつも同じ場所にばかり座ってしまう方も多いと思います。
そして使い続けるうちに、だんだんと掛け心地に変化が生じてきて・・・
「あれっ、ヘタってきた??」
と感じることがあります。
ソファのヘタりの特徴や、ヘタりにくい使い方をご紹介いたします。
ソファの構造は、大きく分けると
「座面」・「肘掛け」・「脚」 に分かれます。
クッション性でいえば、「背もたれ」・「座面」は、掛け心地を大きく左右します。
体を預けたときに包み込まれる感じや、しっかりと支えられる感じが得られる物を各作り手は追求しています。
背もたれは、座面よりやや柔らかいクッション性を備えている事が特徴です。
ヘタリを感じやすいのは座面です。
ソファの座面は、座っている間、楽な姿勢を保てることや、
立ったり座ったりが楽なこと、
長時間腰掛けても疲れない事、
が求められ、その座り心地は各作り手の特徴が表れる部位です。
それでは、
その ″座り心地″ を大きく左右する『クッション』の内部素材とは何か。
クッション材の代表は「ウレタン」です。
ウレタンの種類や様々なパーツとの組み合わせによって、良い掛け心地が作り出されています。
「ウレタン」は、液体の樹脂を発砲させてスポンジ状に成型した素材です。
密度により硬さが異なります。
密度が低ければ・・・柔らかさを出せますがヘタリやすくなります。
密度を高くすれば・・・硬めで弾力性に優れたウレタンとなります。
そして、
密度の高さは、価格に比例します。
ようするに、
密度が高く、ヘタリにくいウレタンは、高価になってくるんです。
ソファの張地の種類によっても、掛け心地や、ヘタリ感に大きく関係しています。
張地をタイトに張ったタイプに比べ、ゆったりラフに張ったタイプは中で素材が動き、″ あそび ″ があるため、ヘタリを感じやすくなることが多いです。
「ヘタリ」は内部のウレタンが荷重で押されてつぶれる事です。
ソファの用途と素材の性質上、残念ですが、避けがたい事象です。
それでも、お気に入りのソファは長く愛用したいものです。
ソファをなるべく長く使用できる ″ ヘタリにくい ″ 使い方をご紹介します。
◎ソファを選ぶときのポイント
ヘタリは体重による荷重が一番の要因です。
腰掛ける頻度や時間を踏まえてデザインや素材を選ぶことも一つのポイントです。
腰掛ける頻度が低ければ、柔らかいウレタンを使ったソファ。
長い時間腰掛ける場合は、密度の高いウレタンを使った、硬めの掛け心地を選びましょう。
◎クッションの並びの入替え
ソファに腰掛ける時、定位置が決まり、同じ場所に座りがちになると思います。
同じ場所に腰掛けるなら、クッションの並びを入れ替えたり、左右前後に回転させ、腰かける面を定期的に交換しましょう。
◎日常のお手入れ
長時間座っているとクセがついて、クッションに湿気がこもります。
定期的に風通しの良い日陰で乾燥させましょう。
その時に、クッションを強くたたくのは避けてください。
日常的に手でクッションの形を整えてあげることもおすすめです。
お気に入りのソファはなるべく長く使いたいですよね。
ソファを長く使うために、ソファの構造、ヘタレる仕組みを知りましょう!
そして、日常的にソファのクッションの配置交換や、風通しなどを行って、お気に入りのソファを永く愛用しましょう。
どうしても、ヘタリが気になって、座り心地に不満が出てきたら、ウレタンの補充・交換などのリペア(修理)も承っております。