2025.08.16 収納 ベッド ソファ テーブル リビング ダイニング
家具購入前に必読！失敗を防ぐ4つのチェックポイント
新しい家具を購入する時、ワクワクした気持ちで選んだはずなのに「思っていたのと違う…」という経験はありませんか？
実は、家具選びには多くの人が陥りやすい失敗パターンが存在します。サイズが合わない、搬入できない、使い勝手が悪いなど、後悔する要因は様々です。
本記事では、家具選びでよくある4つの失敗パターンを詳しく解説し、それぞれの対策方法をご紹介します。
事前に知っておくことで、理想の家具選びが実現できるでしょう。
目次
1. サイズ測定を怠る
1-1. 部屋の寸法を正確に測らない危険性
家具選びで最も多い失敗が、部屋の正確な寸法を測らずに購入してしまうことです。
「だいたいこのくらい」という目分量で選ぶと、実際に配置した時にソファが大きすぎて部屋を圧迫したり、テーブルが想像以上に場所を取って動きにくくなったりします。
特に注意が必要なのは、家具の奥行きです。幅と高さは意識しても奥行きを見落とす方が多く、部屋に入らない、または圧迫感を与える原因となります。
購入前には必ずメジャーで正確に測定し、設置予定場所にマスキングテープで印をつけて実際のサイズ感を確認することが重要です。
1-2. 動線確保を忘れた配置の失敗例
家具のサイズだけでなく、人が通る動線を確保することも重要なポイントです。
ソファやテーブルを配置した後に、椅子を引けない、人が通れない、引き出しが開けられないといった問題が発生するケースが頻発しています。
特にダイニングテーブルでは、椅子を引くために必要なスペースが60cm以上必要ですが、これを計算に入れずに購入してしまう失敗例が多数あります。
また、クローゼットや収納家具の扉の開閉スペースも忘れがちです。
家具を選ぶ際は、使用時に必要なスペースも含めて計算し、快適な生活動線を確保できるかを必ず確認しましょう。
2. 搬入経路の確認不足
2-1. 玄関・階段・廊下の幅を確認せずに購入
大型家具を購入する際に見落としがちなのが搬入経路の確認です。
特に一戸建ての2階への搬入や、マンションの狭い廊下では、家具が通らずに返品・交換になるケースが後を絶ちません。
玄関ドアの幅は一般的に80cm程度ですが、実際の有効幅はさらに狭くなります。
階段の場合は、幅だけでなく踊り場での回転スペースも重要な要素です。
廊下も家具を斜めにして運ぶことを考慮し、十分な余裕が必要です。
購入前には搬入業者と相談し、実測値を基に搬入可能かどうかを確認することが不可欠です。
事前の確認により、搬入当日のトラブルを避けることができます。
2-2. エレベーターや曲がり角での搬入トラブル
マンション住まいの方に多い失敗が、エレベーターのサイズを確認せずに大型家具を購入してしまうことです。
一般的なマンションのエレベーターは幅140cm、奥行き130cm程度ですが、ソファやベッドなどは分解できない場合、搬入が困難になります。
また、廊下の曲がり角も要注意ポイントです。長いソファやダイニングテーブルは、曲がり角で方向転換できずに搬入を断念するケースがあります。
戸建て住宅でも、階段の踊り場や天井の梁が障害となることがあります。
購入前には図面を用意し、搬入業者と詳細な打ち合わせを行い、必要に応じて窓からの搬入も検討しましょう。
3. デザイン重視
3-1. 見た目だけで選ぶことの落とし穴
インターネットやカタログで一目惚れした家具を衝動的に購入し、実際に使ってみると不便さを感じるケースが増えています。
写真では魅力的に見えても、実際の生活では使いにくい高さだったり、素材が期待と異なったりすることがあります。
特にダイニングテーブルやデスクは、高さが数cm違うだけで使い心地が大きく変わります。
また、光沢のある素材は写真映えしますが、指紋や傷が目立ちやすく、メンテナンスが大変になることもあります。
見た目の美しさも重要ですが、日常的に使用することを考慮し、実物を確認してから購入することが後悔しない選択につながります。
3-2. 部屋全体の調和を無視した選択
個々の家具のデザインが素晴らしくても、部屋全体で見ると統一感がなく、ちぐはぐな印象になってしまう失敗例があります。
異なるテイストの家具を混在させることで、落ち着かない空間になったり、部屋が狭く見えたりします。
色合いも重要な要素で、濃い色の家具ばかりを選ぶと部屋が重苦しい印象になり、逆に薄い色ばかりでは締まりのない空間になります。
成功のコツは、メインとなるテイストを決めて、それに合わせて他の家具を選ぶことです。
木材の色味や金属の仕上げなど、細部の統一感も意識することで、洗練された住空間を作ることができます。
購入前には部屋全体のイメージを描いてから選びましょう。
4. 見た目優先
4-1. 機能性を軽視した家具選びの問題
デザイン性の高い家具に魅力を感じて購入したものの、実際の生活で不便を感じるケースが多発しています。
例えば、脚の細いテーブルは見た目がスタイリッシュですが、安定性に欠け、重いものを置けません。
また、収納が少ない美しいデザインのテレビボードを選んだ結果、配線が隠せずに見た目が悪くなることもあります。
ソファも同様で、座面が浅すぎて長時間座ると疲れる、背もたれが低すぎてリラックスできないといった問題が生じます。
家具は毎日使用するものですから、見た目だけでなく機能性も重視し、実際の使用場面を想像して選ぶことが重要です。
美しさと実用性のバランスを考慮した選択を心がけましょう。
4-2. 長期的な使い勝手を考えない失敗
一時的な見た目の美しさに惹かれて購入した家具が、長期間使用すると不便さが目立ってくる失敗例があります。
白い家具は清潔感がありますが、汚れが目立ちやすく、頻繁な掃除が必要になります。
また、トレンドを重視しすぎた家具は、数年後に古臭く感じられることもあります。
素材選びも重要で、見た目は良くても耐久性に劣る材質を選ぶと、短期間で買い替えが必要になり、結果的に高い買い物になってしまいます。
特に合板や安価な材料を使用した家具は、使い始めは問題なくても、時間とともに劣化が目立ちます。
長期的な視点で、メンテナンス性や耐久性も考慮し、愛用できる家具を選ぶことが大切です。
5.まとめ
家具選びでよくある失敗パターンを4つの観点から解説してきました。
これらの失敗を避けるためには、事前の準備と計画的な購入が不可欠です。
まず、サイズ測定では部屋の正確な寸法を測り、動線確保も含めて検討することが重要です。
搬入経路については、玄関、階段、廊下、エレベーターなど、すべての経路を実測し、搬入業者との事前相談を行いましょう。
デザイン面では、見た目の美しさだけでなく、部屋全体の調和と日常の使い勝手を重視することが成功の鍵です。
機能性を軽視せず、長期的な視点で耐久性やメンテナンス性も考慮に入れた選択を心がけてください。
理想の家具選びを実現するためには、衝動的な購入を避け、十分な下調べと計画を立てることが大切です。
実際に店舗で確認し、生活スタイルに合った機能性を持つ家具を選ぶことで、長く愛用できる満足度の高い買い物ができるでしょう。