2023.08.12 ギャッベ
『ギャッベ』で
リビングにパワースポットを!
「ギャッベ」とは
古代の昔よりイラン西部のザグロス山脈から南部ファース州の高原にかけて、古都シラーズを基点として遊牧生活を営む「カシュガイ族」の女性たちによって織り続けられている手織絨毯で、毛足が長く、ふかふかした伝統的なペルシャ絨毯です。
「ギャッベ」はペルシャ語で「毛足が長く粗い絨毯」という意味で、厚みのある絨毯が「ギャッベ」ということです。
西アジアの砂漠、山岳地方は年間の降雨量が少なく農耕に適しません。
そのため、古来より人々は羊を追って遊牧生活を送ってきました。
高地で遊牧民とともに生活している羊の上質な純毛を刈り取り、手で紡ぎ、大地の恵みで染め上げ、一点一点丹精込めて織られる為、何十年と使い込むことにより表情豊かに変化をし、味わい深く成長していきます。
ギャッベは紋図がありません。
代々、口伝えで受け継がれているため、一度見れば誰もが心奪われ、色鮮やかな草木染の色合いや艶感、遊牧民の感性豊かなデザイン、上質ウールから生まれる驚くほどに柔らかい触り心地・気持ちよさ。
そして一点もの。
世界に一枚しかない価値。
それが『ギャッベ』です。
日本では近年、和食や和紙がユネスコの無形文化遺産に登録され話題になりました。
2010年には、イランにおけるギャッベなどの「絨毯織りの伝統技術」がユネスコの無形文化遺産に登録されています。
ギャッベは、自然をモチーフにした伝統的な織物で、
ギャッベの模様にはそれぞれに意味があります。
「木」の模様・・・健康、長寿、子供の成長。
「人」の模様・・・子孫繁栄、子宝。
「羊・ヤギ」の模様・・・豊かな生活への祈りと感謝。
等など・・・
ギャッベは、ひとつひとつ、幸せの祈りを込めて織られています。
ギャッベは、紋図なしでイランの遊牧民の母から娘、孫へと口伝えで受け継がれています。
小さいころからギャッベの上で育ち、結婚の折には3枚のギャッベを織り上げて嫁入りするのです。
「暖かい家庭を築きたい」そんな思いで織られるギャッベは使い捨てではなく、一生涯、あるいは、代々使える丈夫な織物です。
大自然の恵みと人の手で織りなす温かさは言葉にできない不思議なパワーを持っています。
上質天然ウール100%で、すべて草木染の絨毯なので、お子様の素肌に直接触れても安心してお使いいただけます。
自然の恵みによって創り出された「ギャッベ」は現在 最も≪エコ≫な絨毯と言えるでしょう。