耐久性があり、永く使えるから、一生の宝物になるギャッベ。
一点ものとの出会い、特別な出会いだからこそ、その出会いを大事にしてもらいたい。
本当に納得したものを選んでいただくための、ギャッベを選ぶポイントをご案内いたします。
1.“本物”を選ぶために信頼できるお店
ギャッベ人気が高い日本では、ギャッベと名の付くカーペットは沢山あります。
これは、ギャッベがペルシャ語で「ざっくりとした」という意味であり、「毛足の長い絨毯」を指すからです。
本来は、イランのシラーズに拠点をおく「カシュガイ族」が制作する手織り絨毯を『ギャッベ』と呼びます。
しかし、シラーズ以外で量産されているものや、中には他国で機械織りされたコピーギャッベまであります。
ギャッベを探し始めた時に、低価格のギャッベを見たことがあると思いますが、これが低価格のギャッベが存在する理由です。
また、シラーズで制作されたギャッベでも、粗悪な毛質のウールを使用していたりするものもあるので、
長年培った確かな選定力で買い付けをしている、信頼できる店舗を選ぶことが大切です。
2. 肌触り
良質なウールは滑らかで柔らかく、触れた時にチクチクせず、しなやかさがあります。
毛足がしっかりしていて密度が高いほど、耐久性も高くなります。
羊がもつ「ラノリン」という自然な油分をたっぷりと含んでいるほど良質なウールで、触るとしっとりとした感触があります。
また、この油分が多いほど、水分や汚れを弾き、長持ちするというメリットもあります。
ギャッベを選ぶときは、ぜひ、肌で触れて、その毛質の良さを感じてください。
3. 色・デザイン
サイズや色をカタログから選べるラグとは違い、ギャッベは織り子さんの感性のもとに、一枚一枚手織りされ、まさに一点ものです。
選ぶときは、「絵」のように、直感と感性で「これが好き」と思えるものを選ぶと良いでしょう。
展示会場には200~300点のギャッベが通常並びますが、その中で希望のサイズとなると数十点になってきます。
ですから、初めから色や柄をしっかり決めてしまうと探しにくい場合があります。
もしかしたら、色を変えたらもっとお気に入りの柄に出会えたかもしれないのに!
お店やイベント会場にギャッベを選びに行くときは、ざくりとした色・柄のイメージのみで来場する方が、びびっとくる運命のギャッベに出会える可能性が広がります。
ギャッベの色や柄は、驚くほどに日本の家屋に良く似合います。
ご自身が気に入って購入したギャッベは、末永く愛着をもって楽しんでいただけることと思います。
4. サイズ選び
ギャッベの主なサイズ
座布団サイズ
椅子やベンチなどに
40cm×40cm
マットサイズ
玄関やベッドサイドなどに
40cm×60cm
90cm×90cm
80cm×120cm
100cm×150cm
50cm×150cm
ラグサイズ
ソファの前などに
少し小さめのラグサイズ
120m×180cm
2人掛けソファの前に
150cm×200cm
3人掛けソファの前に
170cm×240cm
お部屋敷き
リビングや和室に
200cm×200cm
200cm×250cm
200cm×300cm
250cm×300cm
5. 織り密度
糸の太さによって、織り密度が変わり、細い糸の方が織る手間がかかるので価格が高くなります。
細い糸で織られたギャッベは、肌触りが一層良く、デザインも細かく複雑なものができます。
織り密度は、絨毯の裏面で見ることができます。
例えば、
[一般的なギャッベ]・・・ざっくりとした風合いが魅力。
[カシュクリ]・・・細い糸によって高い織り密度で仕上げられているので、洗練されたデザインが表現でき、手触りがしっとりしていて一層肌触りが良いです。
6. ギャッベがもたらす効果
<リビング>
長い時間を過ごすリビングには、癒しと寛ぎの感覚が大切。
直感と感性で選んだ、好みのデザイン、肌触りのギャッベなら、愛着をもって、永く使えます。
ギャッベの踏み心地と感触は、癒しを与えてくれ、家族みんながギャッベの上でゴロゴロと寛ぐようになります。
厚みのあるギャッベは、リビングの足音や物音を軽減し、静かな環境を作ります。音響効果の改善にも役立ちます。
<キッチン>
一日の中で長く立ち仕事をする場所で、足元を暖かく柔らかくしてくれます。
調理中や食器洗い中に長時間立っていても疲れにくくなります。
ウールなどの自然素材で作られているため、耐久性が高く、汚れにも比較的強いです。
カラフルで独特な模様がキッチン空間を明るくし、楽しい気持ちで調理仕事ができます。
<ダイニング>
ギャッベの鮮やかな色彩が、食卓周りを印象的に演出し、部屋全体を華やかにします。
強固とされるトルコ結びやペルシャ結びで製織されるギャッベは、毛足を引っ張ってもより固く結ばれ、糸が抜けない構造になっています。
耐久性の強いギャッベなら、毎日の椅子を引く動作にも耐えられます。
食卓の下にギャッベを敷くことで、食事の時間がより暖かく、落ち着いた雰囲気に包まれます。
<玄関>
玄関は家の第一印象を決める場所なので、ギャッベの美しいデザインと手織りの質感が、来客や家族を歓迎する温かい雰囲気を作り出します。
ウール素材のギャッベは、耐久性が高く、汚れに強い性質があります。
玄関のように土や砂が入りやすい場所でも、適切に手入れすれば長く美しさを保てます。
玄関にお気に入りのギャッベを敷くことで、家の入り口が温かく魅力的な空間になり、機能性とデザイン性を両立させることができます。
<子供部屋>
ギャッベはカラフルで遊び心のある柄が多いため、子供部屋のインテリアにぴったりです。
動物や自然のモチーフが描かれているデザインもあり、子供の想像力を刺激します。
厚みのあるギャッベは、床に座ったり寝転んだりすることが多い子供にとって、快適で柔らかな遊び場となってくれます。
また、滑りにくい特性があり、安心して遊べる環境を作ります。
<寝室>
ギャッベの手織りの質感と自然な温かみは、寝室に自然な温もりとリラックスした空間を作り出してくれます。
ベッドから降りたときに足が冷たい床に触れないよう、ベッドの脇や足元にギャッベを敷くことで、毎朝の快適さが向上します。
柔らかな感触はリラックス効果もあり、寝室全体の居心地を高めます。
7. 購入のタイミング
ギャッベは耐久性があり、子供の代でも使える絨毯なので、ぜひ気に入ったものを選んでもらいたいです。
買い替えや買い足しの場合は、欲しいと思った時にイベントに足を運び、お気に入りのギャッベとの出会いを探すと良いです。
新築などでは、いつ買うのがベストか悩まれる方も多いと思います。
引っ越す前がいいのか・・・
ソファを買ってからがいいのか・・・
決して安価なものではないので、焦って買うのは良くありませんが、
ギャッベはラグのようにカタログでいつでも注文できるものではないので、
機会があってイベントに足を運び、自分が本当に気に入ったものと出逢えたら、それが購入のタイミングです。
ソファはギャッベに合わせて張地を選ぶこともできますが、ギャッベの色・柄は一点のみです。
一番選びやすい時期は、新築完成前で、他の商品も選ぶ段階の時です。
ギャッベが決まれば、ソファも選びやすくなります。
色・柄を迷う時は、実際にご自宅で試し敷きをするサービスや、前もってご希望の色・柄・サイズをご用意するサービスもございますので、お気軽にお問合せ下さい。
tel:086-241-2422
お店になかなか来られない方は、「オンライン相談」も可能です。