2025.12.01 ギャッベ
GRACE GABBEH/アマレとカシュクリの違い
手織りギャッベのグレースギャッベには、織り密度の異なる2つのタイプがあります。
「アマレ」は標準的な織り密度で厚みがあり、「カシュクリ」はより細かく織られて繊細な質感を持っています。
どちらもイラン・カシュガイ族による本物の手織りですが、踏み心地やデザインの表情が異なります。
ふわふわとした柔らかさを求めるか、なめらかな上質感を求めるか。
床でのくつろぎを重視するか、インテリアとしての美しさを楽しむか。
この記事では、それぞれの特徴を詳しくご紹介します。
目次
1. 織りの密度と厚みの違い
1-1.アマレの織りと厚みの特徴
アマレは1cmあたり約3つの結び目で織られる、標準的な織り密度のギャッベです。
厚みは約1.5センチメートルから2センチメートルあり、踏んだ瞬間にふわっと足が沈み込む心地よさが魅力です。
イランの遊牧民が砂利の上に直接敷いて使う実用性を持ち、床の上でもゆったりとくつろげる十分なクッション性があります。
この厚みが生み出す温かみのある踏み心地は、リビングで過ごす時間をより快適なものにしてくれます。
1-2. カシュクリの織りと厚みの特徴
カシュクリは1センチメートルあたり約4つの結び目で織られ、アマレよりも高い織り密度を持っています。
より細い糸を使用するため、厚みは約1センチメートルから1.5センチメートルとやや薄めですが、密度の高さによる独特のハリと弾力があります。
上質な羊毛を厳選して使用しているため、薄くても十分な踏み心地を感じられます。
織り密度が高いことで繊細な模様を表現でき、滑らかな質感が生まれるのが特徴です。
2. 肌触りとデザインの違い
2-1.それぞれの質感と触り心地
アマレの肌触りは、ふわふわとした柔らかさが特徴です。
毛足が長めでボリューム感があり、素朴で温かみのある質感を楽しめます。
一方、カシュクリは織り密度が高く毛足が短めに整えられているため、なめらかで滑らかな手触りが魅力です。
ざっくりとした中にも上質感を感じる繊細な質感があり、しっとりとした肌触りを楽しめます。
どちらも天然ウール100％の良さを感じられますが、その表情は大きく異なります。
2-2. デザイン表現の違い
アマレは太めの糸でざっくりと織られるため、素朴で温かみのあるデザインが特徴です。
羊やラクダなどの動物モチーフや、シンプルなグラデーションが多く見られます。
カシュクリは細い糸による高密度な織りのため、より繊細で複雑な模様を表現できます。
風景を描いたランドスケープデザインや、細かな幾何学模様など、上品で洗練された印象の作品が多くなります。
織りの細かさによって、同じモチーフでも表現の繊細さが変わってきます。
3.用途と選び方のポイント
3-1.ライフスタイル別の選択基準
床でゆったりとくつろぐ時間を大切にされる方には、厚みのあるアマレが適しています。
クッション性が高く、素足で歩いても心地よく、リラックスした時間を過ごせます。
一方、インテリアの一部として絨毯の美しさを楽しみたい方や、家具の下に敷きたい方には、薄めで扱いやすいカシュクリが向いています。
お手入れの面では、カシュクリは毛足が短いため埃が入りにくく、日常的な掃除がしやすいという利点があります。
3-2.お部屋との相性の考え方
ナチュラルで温かみのある空間を作りたい方には、アマレの素朴なデザインがよく馴染みます。
カジュアルなインテリアとも相性が良く、お部屋に柔らかな印象を与えてくれます。
モダンで洗練された空間や、落ち着いた雰囲気を求める方には、カシュクリの繊細なデザインが適しています。
どちらも一点物の手織りですので、実際に触れて、色合いやデザインがお部屋に合うかを確認されることをおすすめします。
4.まとめ
グレースギャッベのアマレとカシュクリを選ぶ際、まず理解しておきたいのは織り密度の違いです。
アマレは標準的な織り密度で、カシュクリはより細かく織られています。この違いが、それぞれの個性を生み出しています。
アマレの魅力は、その厚みと素朴な温かさにあります。
約1.5センチメートルから2センチメートルの厚みによる、ふわっとした踏み心地は格別です。
毛足が長めでボリューム感があり、リビングで素足で過ごす心地よさを感じられます。
デザインは素朴で親しみやすく、動物モチーフやシンプルなグラデーションが多く見られます。
ナチュラルな空間作りを目指される方や、床でのくつろぎ時間を重視される方に適しています。
カシュクリの魅力は、その繊細さと上質な質感にあります。
織り密度が高く、なめらかで滑らかな肌触りが特徴です。
毛足が短めで厚みは抑えられていますが、密度の高さによる十分な踏み心地があります。
細い糸による高密度な織りのため、風景を描いたランドスケープや複雑な幾何学模様など、繊細なデザイン表現が可能です。
モダンで洗練された空間を目指される方や、インテリアとしての美しさを楽しみたい方に向いています。
選ぶ際のポイントは、実物を触って確かめることです。
展示会などで実際に踏み心地を体験し、お部屋との相性を想像しながら選ばれることをおすすめします。
どちらも本物の手織りギャッベとして長く愛用できる価値があります。